《カネで買えないもの》について 〜創業の理念にかえて
コラム 2006年12月8日
日本グリーンエナジーは地球温暖化防止に貢献しうる企業を作りたい、との思いから創業されました。
それはいわば、「カネで買えないものなんてある訳がない」などという迷言を生み出した現代日本に、新しい人間の形を提示したいという、少なからず切迫した思いからでもありました。
もうちょっとわかりやすく言うなら、世の中今日の糧にも恵まれず苦しんでいる人たちがいるのに、富を謳歌し自家用ジェットを乗り回すような人物を「セレブ」やなんだともてはやすような世の中であっていいのか、資金のある人間こそが社会的不公正によってしわ寄せを受けている人々に「富」を還流すべきなのではないか、という思いです。
《カネで買えないもの》など山ほど存在することは、音楽家や詩人、スポーツ選手に限らず、あらゆる人々にとってわかりきったことでしょう。
しかし、「カネ」で買えるものがたくさんあるのもまた事実である以上、本当に買うべきものを買おうじゃないか、と思うのです。
「豊かな」日本に住んでいると、実感することさえ難しいものですが、地球温暖化をもひとつの要因として、世界では一年に約600万ha(九州と四国に相当)の土地が砂漠化しているといわれています。
砂漠化とは、単に緑がなくなるという問題ではありません。
それはきわめてシビアな旱魃(かんばつ)の問題であり、農作物の不作・牧草地の後退を経て農業可能地域が日に日に縮小するという問題です。
そして、そうした環境の変化は、貧困や飢餓に苦しむ億単位の人々の生活にストレートな打撃を与えつづけています。
そういう意味で、現にいまも進行している「環境破壊」とは、「人間の破壊」であることを忘れてはならないと思っています。
日本グリーンエナジーは、たんに太陽光発電システムの普及にとどまらず、広い意味での環境破壊防止、環境の劣化によって著しくしわ寄せを受けている人々の生活自体の支援を、継続的かつ有効に行ってゆきたいと考えています。
(オックスファム・ジャパン への賛同・支援はその一環です。)
いまはほんの小さな一歩でも、やがては大きな力になることを信じて!
* OXFAMとは?
1942年にイギリスで設立され、世界100カ国以上で活動する国際協力団体です。
世界16の国・地域に拠点を置き、貧困を克服しようとする人びとを支援し、貧困を生み出す状況を変えるために活動しています。
Thom Yorke(Radiohead)をはじめ、多くのアーティストも支持しています。
賛同アーティスト一覧:
Thom Yorke〔Radiohead〕
クリス・マーティン(Cold play)
マイケル・スタイプ(REM)
アラニス・モリセット
アントニオ・バンデラス(俳優)
コリン・ファース
など