年配のかたを中心に根強い人気の二槽式洗濯機。

理由として、置く場所で全自動やドラム式が寸法的にムリだからということもたまにありますが、選ばれるかたのほとんどはもっと熱烈歓迎大好き二槽式、おまえでないとわたしはあかんのよというヘビーユーザーです。

慣れている、自分の思うようにできる、洗濯と脱水同時にできる、全自動やドラム式がどうも好かんてな具合でしょうか。

ただ絶対数は当店でも少なくなってきています。世の中の流れで、当店得意の「パナソニック」は、二槽式洗濯機は4kg容量の一機種のみ。唯一、二槽式の品揃えがよいのは「日立」。なので当店でも少ないながら二槽式は「日立」を販売することが多くなっています。

そんな二槽式洗濯機で、先日ちょうど一年を迎えようとしていたお客様の「日立」6kg容量二槽式洗濯機が脱水できないとのお申し出がありました。

お客様の都合もあり、急いで19時ごろお伺い。いまや滅多にない二槽式洗濯機の修理ですが、毎日必要でありお客様への迷惑を必要最低限にとどめたかったのと、二槽式のイメージから構造的に単純でわりと修理も簡単にできるやろと、それ以上深く考えずに、遅い時間ながら修理完了を目指し分解を始めました。

がしかし、ところがです。分解すればするほど収集がつかない状況になっていきます。崩れていく感じです。脱水どころか、排水切替、水位切替などもできなくしてしまいました。ここであきらめます。トホホホホ・・・・。悪戦苦闘の末、惨敗です。あとは貸出し品を用意のうえ、店に持ち帰り、翌日にメーカーの力を借りることにしました。

元は脱水の不調から始まっているので、その部分は保証中であり、メーカー責任で対応してもらうとして、問題は不測の事態からバラけてしまった私の責任箇所です。

翌日店に来てくれたメーカーサービスマンからは、同情にも似た慰めの言葉がありました。「僕も新人の頃、同じことをしでかしました。二槽式は手順をふんで、分解しないとエラいことになります。ユニットで構成されている全自動のほうがよっぽど簡単です。」

実に君の言うとおり!ユニット式の修理に慣れてしまったものには異次元です。手順をふまないと完成しないプラモデルと同じってとこでしょうか。ある意味、家電修理界のシーラカンスといえると思います。手強し!二槽式洗濯機。

結局、元に戻すのに時間がかかるのと、戻さないと元の不良箇所である脱水を確認・対応できないとのことで、店でせずにサービスセンターへ持ち帰られました。

そしてそれから3日経った本日夕方に、担当のサービスマンから電話がありました。「なおりましたよ。明日戻しに行きます。上司と相談して、負担がかからないようにしました。脱水の不具合ですが、組み立てなおしたら、異常はみられませんでした。多分、ブレーキのワイヤーでもひっかかっていたのかもしれませんが・・・。(手順どおり)うしろの板から外してもらえていたら、気付いたかもしれませんネ。」

日立さんには大変面倒をおかけし、そのうえ充分なご配慮もいただき、まことにありがとうございました。その気持ちとともに、バトンリレーを完成させに、お客様宅へ明日お伺いします。本当に日々精進です。感謝感謝。    y.terai