近頃、照明は一気にLED化が進み、その用途範囲も広がってきています。

そんななか、先日 閉店時間少し前に、近所の貸し駐車場の外灯の蛍光管がパカパカしているので取り替えて欲しいとのご依頼がありました。照明の種類は道端の外灯で、よくある蛍光管20W直管防犯灯タイプです。

現場は店のすぐそこ徒歩1分。行けるのであれば躊躇なくその日のうちに対応です。店の営業時間終了を待ち、長い脚立に20W直管、点灯管のFG-1Eを1セット用意して現場へ向かいました。

立てた脚立を上り、外灯のカバーを開けます。あらら、20W直管が2本並んでいます。1セットしか用意してきませんでした。近いので取りに帰るかと思いながら、器具をまじまじとよく探ると、点灯管がFG-1Eではない!!

20wなのに、2本の短い脚のついたアルミ仕様のが付いていました。「出たな、FG1P!!」って感じです。

いまとなっては相当珍しい組み合わせです。まず一般家庭ではみあたりません。

同じようなもので、32WにFG5P、40WにFG4Pはいまでもよく使います。しかしFG1Pに出くわすことは振り返ってみてもここ10年以上なかったと思います。

あわてて量販店やDIYに買いに走っても品揃えなく取寄せになるのではないかと思います。それほど現在では使われているところを見なくなりました。今の時代、 20Wや30Wであれば誰しもFG1Eを疑いなく用意するでしょう。FG1Pの存在は遠い過去に忘れ去られた、そんな状況にあります。

それで、夜も8時を過ぎてどうしたかって・・・・・

大丈夫、それがあるんです!なんてったって昭和30年創業です。三丁目の夕日にどっぷりつかって、地域の皆様に支えられ61年間やってきました。店は最新の家電製品を並べていますが、まだいまでもお役に立てるかもしれないものは大事にとってあるんです。

今回それが役立ちました。その日のうちに解決して、駐車場も明るさを取り戻し、地域の防犯にもつながるのでよかったと思います。

「頼れるまちのいぶし銀」「新しいようで、昭和の香り漂う店」そんなところでしょうか。これからもよろしくお願いします。   y.terai