お正月にwaikikiを訪れた際に、バス停が判らずに困っていた。

そんな時に日本人の顔立ちの方と目が合った…。

段ボールの箱を抱えておられたが、一瞬目が合ってすれ違った。

日系の方だろうかと想像したのだが、地図を持ってのバス停探しだったので…。

その場では訊ねなかった。

数秒のちに「どこをお探しですか?」と声をかけられた。

さきほどの方だった。

事情を説明すると、わたしの持っている地図を見て私が立っている位置を示してくださった。

地図ではこの場所だが、どう見てもバス停らしくない。

「どちらまで行かれるのですか?」と訊ねられたので 『カメハメハ像まで行こうと思っています』

そう告げると「私はこの荷物を届けると手が空くので、それまでにバスがこなかったらお送りします」

「それまでにバスが来たらそのままバスで行ってください」そう言い残して視界から消えた。

とりあえずバス停と思しきところでバスを待った。

ほどなくすると1台の車が道路の向こう側に停車して、運転席からさきほどの方が手を振っていた。

送ってくださるとのことなので、お言葉に甘えて後部座席に乗り込んだ。

東京出身の方で、50年ほど前からこちらで暮らしているとおっしゃっていた。

30年ぶりに生まれ故郷に帰り、それ以降は年に1度は帰っているらしい。

わたしと同世代の、とっても素敵な紳士だった。

5分ほどの時間だったが、すごく親近感を覚えたのでした。

このままお礼を言ってお別れするのは申し訳なかったので、名刺をいただけないかと云うと…。

お礼ならご丁寧なものは無用にして、メールで結構ですと言ってくださった。

旅先でのちょっとした親切に心打たれたのでした。

 

 

 

 

そんなこんなで、無事にたどり着いた 「カメハメハ像」 の前で記念写真!