今年の夏は猛暑が予想されているそうですが、真夏の食欲の無い時に最高の宮崎県の郷土食、【冷汁】(ひやじる、またはひやしる)の作り方を詳しくご紹介したいと思います。

【冷汁】とは、味噌汁をごはんにかけて食べる、いわゆるぶっかけめしのことでありまして、見た目も味わいも《味噌汁かけごはん》の親戚のような感じです。

似て非なるもの、のたとえ通り、【冷汁】の場合、読んで字のごとく氷を入れて冷たく冷やした汁を、さらに冷たいごはん(炊きたてのご飯でもおいしいですよ!)の上にぶっかける、という無謀且つ乱暴な行為を行うところが特徴であり、異なるところだと思います。

しかし、これが実にベラボウにうまいのです!
特に真夏の蒸せるような朝、寝汗をかいてヨレヨレとなって寝床から這い出し
『ああ、今日もくそ暑い日が始まるのかぁ~・・・』と、早くも萎れるように食卓についた時、これがあれば俄然元気が出てくるんですねぇ、ほんとに・・・。

前フリはここまでにすることにしまして、いよいよ【冷汁】の作り方をご紹介しましょう!(そんなたいそうなレシピでもないですが・・・)
まず、【冷汁】の代表的材料としてはいりこがありますが、白身魚であれば鯛でもカマスでも鯵でも何でも良いと思います。

ここでは我が家で一番よく作る鯵の干物で作るレシピをご紹介します。

用意する材料(3~4人前)
●鯵の干物 ・・・3枚
●味噌(信州味噌や麦味噌でも可)・・・ 大さじ3~4杯
●きゅうり ・・・1本
●玉ねぎ ・・・半個
●大葉 ・・・5~6枚
●ミョウガ・・1個
●ゴマ・・・大さじ1~2杯
●水 (濃い目のだし汁でもOK)・・・適量
●氷 ・・・適量

作り方
① まず、鯵の干物を焼きます。
無11.gif ② 身をほぐして、小骨や皮などを丁寧に取り除きます。
 ほぐした身をすり鉢であたります。(ミキサーでもフォークでほぐしても可)
無9.gif ③ 味噌と鯵のすり身をよく混ぜて練り、ペースト状になれば内面へ均一に延ばして貼りつけます。
無2.gif
④ すり鉢を逆さにし、IHの方はラジエントヒーターで、無ければガスコンロで2~3分あぶって、焦げ付かない程度に焼きます。
無3.gif こんがりと焼きあがった状態です。
無.gif ⑤ きゅうりなどの薬味をこまかくきざんで一緒に混ぜます。
無4.gif ⑥ その上に水(もしくはだし汁)を注ぎいれ、氷を放り込んで終わりです!
無7.gif 無8.gif  よく冷やしてからごはんにかけてお召し上がり下さい。
出来れば一晩ねかせて味をなじませれば、さらにおいしくなります!!

※すり鉢でなくとも、要は適当に魚の身をほぐせて、味噌と混ぜ、アルミホイルに延ばしてオーブンなどで焼いてもおいしく作れますよ!
是非一度お試し下さい!