蓄熱式暖房機、と聞いてピンとこない方も多いと思いますが、私が知る限り、40年以上前の昔から使われている暖房機なんです。
20年近く前、あるお客様から『使わなくなった古い暖房機を処分してほしい・・・』とのお申し出を受けて初めて目にしたのがこの蓄熱暖房機でした。

その時点ですでに10数年は経っているだろう、と思えるほど古びており、持ちだそうとしてもビクとも動きません。
依頼者は、『そいつはバラさないと無理。中には重たいレンガが詰まっているから・・・』と仰る。
私が初めて蓄熱式暖房機を目にした瞬間でありました。

ご説明では、蓄熱式暖房機とは、深夜の割安(契約が必要)な電気でヒーターを熱し、本体に内蔵された耐熱レンガにその熱を貯め込んで使うので経済的。
輻射熱で室内をムラなく暖めるので快適、結露もなく、空気も汚れず、灯油などの燃料補給も必要なし、と良いことづくめの暖房機と知ってあらためてびっくり。

『そんな良いことづくめの暖房機をなぜ処分するのですか?・・・』と私がお尋ねすると、
 
『・・部屋が暖かいのはせいぜい夕方くらいまで。肝心の夜は熱を使いきり寒くて話にならん・・・』と、嘆かれていました。
↓設置したディンプレックス社のユニデール。昔の蓄熱暖房機に比べ進化しました・・・
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あれから月日も経って蓄熱式暖房機の性能も上がっているのは確かですが、基本的にはほとんど昔のまま。
では、24時間暖房のはずが夕方までしかもたない・・・理由はなんだったのでしょうか?

まず、間違いなく言えそうなのは、ユーザー様のお部屋の断熱性能が悪かったこと。

せっかく蓄熱した暖房熱がどんどん逃げていくわけです。逃げていく暖房熱の半分は窓などの開口部からです。
今のような高気密、高断熱住宅の無かった当時のこと、断熱性能の高いペアガラスでなかったと思います。
次に熱の逃げやすい壁や床の断熱も悪かったと思います。

次に挙げられるのは、部屋の広さと暖房機の容量のミスマッチ。

その部屋に適切な容量の蓄暖を設置しなければ、『暑すぎる・・・』となったり、逆に『夕方までしかもたない・・・』ということになるわけです。

適切な容量の機種を知りたければ、暖房負荷計算で分かりますので、蓄熱暖房機をご要望の方はメーカーや販売店へ事前に相談されるとよいでしょう。
↓蓄暖の電気容量は大きく、大抵は分電盤から電源が取れないことが多いです。今回もメーター分岐で電源を設けました。
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 ↓蓄熱材を入れる前と後。ユニデールの蓄熱材はマグニサイト。酸化鉄が多い他機種と比べると軽いのが利点
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マグニサイトは軽いだけでなく、熱を貯め込みやすく放熱もしやすい、のが特長。
sayama-624.gif 今回のお客様の場合、蓄暖を設置するリビング、キッチン、和室とかなり広い(42㎡)上に、吹き抜けがあったので、事前の暖房負荷計算では8kw、もしくは6kw×2台が必要、となっていました。

しかし、設置スペースの関係と施主様のご要望により、7kw1台に決定。
計算によれば、この容量での計画温度差(外気温と暖房する部屋の温度差)は17℃。
これは、外気温が0℃の場合で部屋内は17℃、ということになる数字です。

暖房温度としては些か頼りない数字ですが、施主様にこの計算書を示したところ、『うちは高気密、高断熱住宅ですが、冬季は部屋の温度が10℃未満はざら。17℃もあったらOK!』とのこと。

計算ではそうなるかもしれませんが、一旦運転すればもう少し上がるだろう、と思っています。
しばらくの後、ご感想をお尋ねしようと思っていますが楽しみです。

今回は河南町のお客様のご協力で工事ブログをお送りいたしました。
幹線改修の件では《ヌカよろこび》ですみませんでした。
この度はありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。

オール電化製品《エコキュート・IHなど》には任意での8年・10年延長保証(有料)がありますが、工事に
ついては含まれていません。
そこで弊社ではオール電化工事についての責任施工を誠実に実行していることの証しとして、【オール電化工事10年保証書】を各お客様へ施工後にお渡ししています。

↓保証書にある画像の一部です。
(給湯配管の接続工事の状態を示す写真です。) 
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