ハイこんにちは!
先日「落雷によるエコキュート・電気温水器の故障」という記事で
雷の話題をしたそばから雷雨に見舞われました。

さて今回は前回の記事にも関係しています。
皆様から寄せられる質問の中で割と多く見受けられる
オール電化住宅は災害時にどうなってしまうの?
というものです。

すべてのエネルギーを電気でまかなうのがオール電化住宅ですから、
大地震や雷による停電で「家のすべての機能が停止してしまうのでは?」
という不安は当然つきものです。

結論から言ってしまえば

  • 「オール電化住宅は電気が止まればほとんどの機能は停止する」
  • 「それはオール電化住宅に限ったことではない」
  • 「被災時に復旧が一番早いのは電力エネルギーである」

ということになります。

①に関してですが、
IHクッキングヒーターは停電時には使えなくなります。
非常用カセットコンロなどごを用意いただくとよいでしょう。

暖房器具は電気を使うファンヒーターなどは当然使えません。
ただし夜間に熱を貯めて昼に放熱する蓄熱暖房器でしたら、
停電時でも蓄えられた分の熱は暖房として使えます。
念のため石油式のストーブがあると、とりあえずの暖はとれそうです。
(ただし点火に電気の不要なタイプでなければダメです)

エコキュート電気温水器は深夜電力を利用してお湯を沸かし蓄えておくタイプなので、
貯湯タンクに残っていれば当然お湯をお使いいただけます。
(一部のエコキュートは構造上、水しか出ません)
実際に震災時に水道が止まってしまった際にもタンクのお湯を上手に使って
入浴できたというケースも多くあるそうです。

太陽光発電システムを設置しているお宅では、一時的に発電した電力を
家庭用電化製品のために使うことができます。
もちろん晴天であることが条件ですね。

②の「停電の場合に機能が停止するのはオール電化住宅に限ったことではない」
というのは、ガスコンロや石油ストーブの点火、石油ファンヒーターの
ファンを回すのにも電力は使われています。
電気温水器のように貯湯するのではなく瞬間的にお湯を沸かすガス給湯器も、
バーナーが点火しなければ水しか出ません。

つまりオール電化住宅でなくても、
私たちの現在の生活は驚くほど電力に依存しており、災害時には多くの機能がストップする
と考えられます。

③に関しては、阪神大震災や中越沖地震などの大災害時に、
水道やガスなどのライフラインに比べ、
圧倒的に復旧が速かったのは電力だったというデータがあります。
(参考:関西電力「阪神・淡路大震災-応急送電までの7days」)

ガスや水道などに比べ、電力の災害時の復旧が早いというのは
オール電化住宅の有利な点といえます。
水道やガスが停止していた場合でも、電気給湯機のお湯や
太陽光発電での電力を上手く使えば不便な状態は長くは続かないでしょう。
オール電化住宅にとってのライフラインとは電気と水道なのです。

このように「オール電化はすべて電力まかせだから不安」というのは大きな誤解で
むしろ「オール電化だから災害時でも素早く元の生活に戻ることができる」のですね。
もちろん日頃から災害への意識を高めておくことも大切ですね。

ではまた次回!


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