百聞は一暖に如かず! 蓄熱暖房機のススメ。
オール電化関連, 床暖房・蓄熱暖房 2012年1月21日ハイこんにちは!
今日から週末にかけてお天気が崩れるという予報がでている茨城県水戸市からお届けしております。
朝から気温が上がることもなく、時にみぞれが混じる程の冷たい雨が降っているため、外気に触れた瞬間「サブッ!!!」と震え上がってしまいます。
毎年のことながら、この寒さの中で外で仕事をする工事班には頭の下がる思いです。
皆さまも体調を崩さぬようにお気を付け下さい!
さて、今日のように厳しく冷え込む日でも、当社の事務所の中は朝からポカポカと温かさをキープしています。
それは何故かというと…蓄熱暖房機が設置されているからなのです!
蓄熱暖房機は、ここ数年の間に世間の注目度が着実に上がってきている暖房機器です。
深夜電力を使って夜のうちに蓄熱体(酸化マグネシウムや酸化鉄でできたレンガ)に熱を貯め、その熱を放出することで24時間暖房を実現しています。
また、エアコンやファンヒーターには、空気を暖める能力しか備わっていないため、暖かい空気は部屋の上の方に溜まってしまい足元がスースー冷える、なんてこともあります。
蓄熱暖房は、"陽だまり"の暖かさと似て、人や物にあたって初めて熱を出す、いわゆる輻射熱の原理で部屋を暖めます。
部屋中の床や壁に当たってから熱が出るため均一化した快適な暖かさが得られます。
朝起きてから夜寝る時までムラのない暖かさを得られるというのは、なかなか素晴らしいことですよ。
特殊なレンガに貯めた熱を放出することで部屋を暖める蓄熱暖房機には、燃焼部分がないため空気も汚れず、安全性も高いといえます。
ホコリも舞い上がりませんし音も静かです。
また、燃焼ガスによる水蒸気の発生もなく結露が起きない、というのもメリットに挙げられます。
24時間暖房と聞くと、コストも相当なものだろうと想像してしまうのも無理はありませんが、適正な機種選定がなされている場合には、かなり経済的と言えると思います。
1kwあたり月々約1,200円(5kwの蓄熱暖房機ですと月々約6,000円)で、24時間暖房を実現できますから、ご在宅の時間が多い方には特にオススメです。
それでは、蓄熱暖房機のタイプや選び方のポイントを挙げていきましょう。
◆バリエーション
メーカーによって、横長、縦長、小型、キャスター付きなど様々な形の機種があります。
蓄熱暖房機は、本体の表面温度が高温になるため、壁やカウンターからの離隔距離を考慮したうえでサイズを確認する必要があります。
本体表面やファンの吹き出し口付近は高温になるので(さわれないほどの温度ではありません)小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、保護柵などのオプションもございますのでご安心ください。
◆機種選定
住宅の種類(木造・鉄骨など)や部屋の大きさ・間取り、気密・断熱性能や外気温、お客さまのご希望される室温などの条件によって、適切な必要熱量は変わってきます。
平面図・立面図・断熱材やガラスの性能・設置地域などから、お客様のお宅に見合った機器容量や正しい設置場所を計画することが最重要です。
具体的には"部屋から逃げていく熱量"を計算することで、"室温を保つために必要な熱量"を賄える機種を選定します。
この段階でお部屋にあった蓄熱量の機種を選ばないと「思ったより部屋が暖まらない」あるいは「熱すぎて困る」というような事態に陥る可能性もあるため、重要なポイントと言えます。
当社では、各メーカ様と綿密な打ち合わせを行ったうえで施工にかかりますのでご安心ください。
◆ファンの有無
ファンのついた蓄熱暖房機は、お部屋を急速に暖めたい時に強制的に熱を放出する事ができます。(ファンを切った状態でも自然放熱は行われます。)
暖気が逃げてしまいがちな、人の出入りが激しいお部屋などでも、室温センサーが感知してファンによる放熱を行い、すぐに部屋を暖めることが出来ます。
蓄熱材の熱を急速に放出するわけですから、次回の蓄熱時に補充する熱量は必然的に増えます。
自然放熱タイプは、急速にお部屋を暖めることは出来ませんが、ファンがないため大変シンプルな構造で故障の可能性も少ないといえます。
◆重さ
蓄熱暖房器は、本体と中の蓄熱材(レンガ)を合わせると重量は相当なものですので(7kwの大容量タイプのものでは300kgを超えます)殆どの場合、床の補強が必要になります。
一度設置した機器の移動は、基本的には出来ません。(そのため設置場所の検討は慎重に行います)
また、昨年の東日本大震災では、蓄熱暖房機の本体が大きな揺れでズレてしまったという方がいらっしゃいました。
転倒防止のために取付壁の下地補強は必ず行って下さい。
◆蓄熱量設定方法
一般的には、手動で蓄熱量を決めるタイプが主流です。
寒さが緩やかな季節の変わり目には少なめの蓄熱量で、厳寒期は最大の蓄熱量に設定する必要があります。
また、内蔵されたマイコンによって足りなくなった熱量分から逆算して、深夜の電力が安い時間内で蓄電を終えるように計算してくれる"通電制御機能"は、殆どの機種に搭載されています。
メーカーによっては、シーズンセンサーを採用して外気温を測定することで、その日に必要な蓄熱量を自動的に蓄える機能が付いた製品もあります。
◆蓄熱時間、制御方法
蓄熱時間や制御方法によって、電気料金の割引額が変わります(各電力会社によって割引プランは変わります)
たとえば東京電力の場合、通電制御型夜間蓄熱式機器を使用の場合、機器の総容量1kVAにつき136円50銭の割引が入ります。
しかも、蓄熱暖房機を使用しない季節の電気代にも(つまりは1年通して)割引が適用されます。
◆アフターサービス
構造がシンプルであるため、基本的にはメンテナンスフリーであるというのが蓄熱暖房機の良いところです。
耐用年数も(ファン部分は除きますが)20年近くはお使い頂けます。
まだ取り扱っているお店は然程多くはありませんが、当社は設置・メンテナンス共に経験豊富ですのでお任せ下さい!
というわけで、毎年冬になるとおススメさせて頂いている蓄熱暖房機について書いてみました。
しかしながら、いくら言葉で説明させて頂くよりも、実際に体験して頂いた方が、蓄熱暖房機の良さをお判りいただけるものと考えてます。
当社の事務所には蓄熱暖房機が設置されており、冬場は実際に稼働しておりますので、この暖かさを体験しに来て下さい!
ホントにポカポカと暖かくて居眠りしてしまいそうなぐらいの心地良さなんです。
一度ご希望の日をご連絡頂いたうえでご来社頂ければと思います!
百聞は一見に如かず…ならぬ、百聞は一暖に如かずです!!!
是非、蓄熱暖房機の暖かさをご体験ください!
陽だまりの暖かさの中で是非お昼寝でもして行って下さい!
ではまた次回!