じめじめした梅雨を抜ければ、夏本番もすぐそこだ。

梅雨などの季節の変わり 目は体調を崩しやすい時期だが、

それはパソコンにとっても同じということを ご存知だろうか。
気温・湿度共に上昇する6~7月というのは、パソコンの故障が多い季節でも あり、

HDD(ハードディスク)などが異常を起こすケースも珍しくない。

この季節に限らず、下記を参考にして、心当たりのある人は、

パソコンの設置 場所や対策について考えてみた方が良いだろう。

1)窓際にパソコンを置いていて、直射日光が当たる

2)HDDに内蔵ドライブが密着した状態で複数入っている

3)パソコンと壁の隙間が10センチ以下しかない

4)パソコンのファンの音が大きくなった気がする

5)夏場にブレーカーがよく落ちる

6)落雷が多い

あなたのパソコンは、上記のような場所に置かれていないだろうか。
対策としては、直射日光を避けることはもちろんだが、

夏場の窓際はいくら室 内に冷房がきいていても、やはりパソコン本体の温度は高くなる。

さらに、壁とパソコンの隙間が10センチ以下の場合などには、内部に温度が こもりやすく、

見た目では解らないが、内部での温度が上昇してしまう可能性 も考えられる。

HDDは本来、50度程度までは動作保障温度とされているが、内部に熱がた まると、

このHDDに異常を起こすケースがある。
また、壁との間に十分な隙間がないと、パソコン内の排気がスムーズにおこな われなくなり、

ファンの回転に異常をきたす事がある。

ファンの音が急に大き くなった気がすると思った時は要注意だ。

ファンは、パソコン内部のほこりを飛ばし、内部の熱を吐き出す役目を担って いるが、

このファンに汚れやほこりがたまると、異常音がするケースがある。 こうなると、

内部に熱がこもりやすくなり、安定してパソコンを使うことがで きなくなるので、

ファンの音が大きくなったと感じたら、まずファンを掃除し てみてほしい。

そして湿気にも要注意だ。日本には四季があり、多くの地方で梅雨が到来する 梅雨の時期には

湿度が上がり、人も不快に感じることが多いが、パソコンにとっ てもそれは同じようだ。

この季節は特に除湿機や、エアコンのドライ設定などで湿度をなるべく部屋に ためこまないように

注意が必要だ。

湿気がたまったり、水気のものがかかったりすると、パソコン内の部品は腐食、

または、水分が原因でのショートを起こすケースもある。

雷も多くなるこの季節には、温度や湿気の他に、落雷による停電などにも気を つけたい所だ。

突然の停電は、作業途中や未保存のデータが失われてしまうこ とももちろんだが、

程度によっては、HDD自体がクラッシュしてしまい、全 てのデータが消えてしまうこともある。

もし、落雷などの突然の停電で電源が落ち、再度電源を入れた時に、

英語のエ ラーメッセージが表示されたら、さらに注意が必要である。

その場合は、一旦 セーフモードで起動できるかを確認し、再度きちんと終了させてから

数分後に 通常起動しよう。

人にとって不快であるものは、パソコンにとっても同じようだ。

日常生活の中 に当たり前にあるパソコンも、やはり機械であり、

精密な動きをするデリケー トなものだ。

日本には四季がある分、

やはり季節によってパソコンの環境も見 直すことが必要だろう。